「くそっ……アンフェアだ!」
「今のどこがアンフェアなのよ!?」

顔面蒼白で、叫ぶマルフォイがいた。
その向かい側には得意げなウィーズリーがいる。

「ポッターが邪魔して……」
「邪魔?!彼が?!そんな馬鹿なことを……ありえないわよ。
 彼が邪魔する必要性がどこにあるの?考えるべきだわ!」

小さな舌打ちが聞こえた。

「もういい!行こう、!」
「どうしてあたしがそうしなくちゃ行けないのかしら?
 あなたと一緒に寮に戻らなくちゃいけない理由が無いワ!」

眉間にぐっと皺が寄った。お互いに。

「さっき僕は君に告白したんだぞ?!」
「……あら、そうだったかしら?!」

声が一際大きくなっていく。

「まあまあ、、落ち着いて」
「有難うグレンジャー。でも今落ち着いていられないわ」

落ち着かせようと試みるグレンジャーに、は低く呟いた。

「思い出せないんだったら、今もう一度云ってやろうか?!」
「……え!?」
「僕は君が好きなんだ!僕と付き合え!」
「いいわよ。あたしも好きだもの。さきに寮へ戻るわ」
「ま、待てッ……!」

追いかけっこはまだまだ続く。



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蘭子/030318



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